YAGP -Ballet Competition-
ようやく春の気候になり、早咲きの桜やマグノリアが咲き始めました!
足元をみると水仙が満開で、「春〜〜🌷」と、嬉しくなってしまいます!
先週末、娘のバレエのコンクールがあり、車で7時間以上かけ、ボストン近郊の町に行ってきました。
飛行機で飛ぶ選択肢もあったのですが、諸々の理由から、結局家族みんなで車で行くことになったのでした。行きはバレエのレッスンとストリーム配信のショーイングを終えて、衣装スタッフにチュチュの直しをしてもらい、、15時を過ぎての出発・・。
雨の中、真っ暗な道を延々時速75マイルを超えてする運転は私には恐怖で、行きはすべて夫に運転をしてもらいました!(ありがとう!)
バレエ人口は意外と多いので、アメリカでYAGPのセミファイナルに出た経験も、誰かのお役に立てるかもしれないので、記しておこうかな、と思います。
日本ではこのコンクールの予選は兵庫で10月に行われます。
世界各地で予選(セミファイナル)があるのですが、アメリカ国内では、今年は28回も全米各地で行われています(11月から4月まで、毎週末、複数箇所の会場で同時進行で開催)
娘のスタジオからは、全部で10人ほどのダンサーが出場しました。
フィラデルフィア、ニューヨーク、2回目のフィラデルフィア、そして、ボストン、
それぞれのセミファイナルに、3人程度のダンサーを連れて毎回遠征してくださった先生方には感謝でいっぱいです。
もともとは、最後のグループの娘を含む4人はピッツバーグのセミファイナルに出ることになっていたのですが、諸事情で、本番1週間前に、ボストンに変更に・・・。
ホテルなども取り直し、いろいろなことが直前まで決まらずストレスがかかりそうなところなのに、どんな変更にも臨機応変、落ち着いているアメリカ人のすごさを見習いたいと思いました^^
娘の参加区分のジュニア女子は、本当に人数も多くて上手な子も多く、コンテンポラリーもクラシックも、とても楽しく観せてもらいました。(一つ前の2回目のフィラデルフィア予選から、客席にお客さんを入れることが可能になったそうです)
娘の所属するスタジオは小さいながら将来有望なダンサーがたくさんいて、、これまでもYAGPでは優秀な成績を残しています。
一緒にボストン会場に出場した男の子ダンサー二人は、それぞれ、プリコンペティティブ区分の1位のさらに上のホープアワードと、そしてジュニア区分の同じく最高位のユースグランプリアワードを受賞しました✨(すごいことなんです!)
他の会場に出場したダンサーたちも、ユースグランプリや1位、2位などを受賞していて、とにかく素晴しいのです。
さらにすごいのは、こういった受賞などの結果を日本のように重視せず、それぞれのダンサーがどんな風に成長できたのか、その過程をしっかり見てくれていることです。
少し興味深かったのが、娘のコンクールが終わったよ!と連絡をすると、日本人の多くの方は、「結果はいつ?」「何人中?」というようなことを訊いてくれます。
こちらのスタジオの先生やスタッフ、友人たちと会話をしていると、そういったことよりも、どんなふうに美しかったか、この成長を嬉しく思っているか、という感想を大きなパッションとともに伝えてくれるので、なんだか、ここにもお国柄を感じました。
娘はアメリカのYAGP初出場で、他のダンサーのようなレベルには達していないので、特段受賞は期待していなかったのですが、ありがたいことにコンテンポラリーでTop12をいただけました✨
ほんとうに、バレエのコンクールに出場するというのは、英語の言葉で it takes a village という通り、本当に本当に多くの人々の力を借りてのことなのだと実感しました。
素晴らしいマスターティーチャーと、優しくパッションのある振付家兼芸術監督の先生、いつも寄り添ってくれるスタッフ、励ましの言葉をかけてくれる友人たちとそのママたち、、衣装を作ってくれるスタッフ、、もちろん私たち家族。多くのひとの力添えがあって初めて可能なのだな、と、娘も強く感じたと思います。
まさに、ファミリー、という感じ。
アメリカの、こういった、所属意識的なファミリーの感覚は、温かくて素敵なものです。
来年もまたこんなキラキラした経験ができるよう、引き続き精進していくことと思います。
好きなバレエを踊れる環境を、育ててくれるコンサバトリーとファミリーを得られて、ラッキーだなあと心から思うのでした。
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